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Battlestar Galactica: Year Two Proposal/Jp:宇宙空母ギャラクティカ:シーズン2企画書: Difference between revisions

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== 外部リンク ==
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* [http://www.geocities.com/sjpaxton/yeartwo.html Battlestar Zone: The Lost Season] by Susan J. Paxton
* [http://www.geocities.ws/sjpaxton/yeartwo.html Battlestar Zone: The Lost Season] by Susan J. Paxton


== 注釈 ==
== 注釈 ==

Latest revision as of 17:23, 27 October 2021

1979年4月、まだ『宇宙空母ギャラクティカ』の最終回となる「最後の決戦!ギャラクティカ対総統母艦」が放送される以前にグレン・ラ―ソン第2シーズンの企画書を書き上げていた。[1]この企画書は後に息子のクリス・ラ―ソンによって発見され、彼によって『ギャラクティカ』とは無関係のコンセプト・アートを追加し、ページにスタンプを押すなど改変されていた。しかし、それ以外は原物のままで、幻に終わった『宇宙空母ギャラクティカ』第2シーズンに関する様々な情報が得られる。

企画書の内容

企画書の内容は以下の通りである。

  • はじめに
  • 船団の計画
  • キャラクターの計画
  • キャラクターのストーリー・ライン
  • エピソードのあらすじ
  • 『ギャラクティカ』と競合相手のCBSとNBCとの比較表

はじめに

最初に、この企画書は「2つの明確なこと」について述べている。まず日曜の夜に放送されるエミー賞授賞式、ワールドシリーズベースボール、様々な人気映画やスペシャル番組などの特別番組による「日曜夜の放送枠争い」について述べている。そして、これまでに『宇宙空母ギャラクティカ』は8回も午後10時の時間帯に移動させられていた。(しかし、その時間帯でも好成績を収めていた。)[2]

そしてまず第1に「この様な扱いにもかかわらず、欠かさず番組を観てくれる熱心な視聴者が付いている」こと。さらに、そうした「安定した長期的な視聴者」を獲得することの難しさについて述べている。[2]

そして第2にニールセンによる視聴率調査やTVQによるシーズン毎のスコアによると、「『ギャラクティカ』のファン層で欠けているのは10代の女子と一般女性」であることを示している。もし、「この層を取り込むことができれば素晴らしい飛躍だ」と述べている。[3]

ラ―ソンによると視聴者に女性が欠けている原因は2つ。「女性が求めるような感情的な要素」と「突飛なキャラクターがいない」こと。これはキャストが多すぎることが原因だと仮定している。「テレビで最多のキャスト」の中で「視聴者が注目するキャラクターは3、4人だ」。[3]

これを修正するためラ―ソンは「2つの戦略的戦闘プラン」を考えた。船団とキャラクターの進むべき方向性である。

船団

ラ―ソンはシリーズ最初の(そして唯一の)シーズンでは「船団は道を選ぶより、出来事によって動かされている」。彼は「登場人物の行動と人間関係によって進路を決めるべきだ。そのためにはギャラクティカのブリッジにどんな道標が必要か?」

彼の出した答えはアイザック・アシモフの参加である。彼は世界的に知られたSF作家で、著書の多くがロボットに関するものである。ラ―ソンによるとアシモフは「『ギャラクティカ』のクリエイティブ・コンサルタントを務めるというチャレンジを受け入れてくれた」。彼は「コンセプト作りのアシスタントだけでなく、脚本の執筆、ストーリーと脚本の評価もしてくれる」。[4]

キャラクター

ラ―ソンは初期に心配していたメイン・キャストの多さという問題点を追及し、この企画書では次の様な変更を提案している。女性キャラクターの追加、番組にユーモアを取り入れる、慎重にキャストを減らしていく。[5]

キャストを減らすため、結果として以下のキャラクターが降ろされることになった。

キャラクターのストーリー・ライン

この項はメイン・キャラクターについて書かれている。全てコロニアルの人物である。

従来のキャラクター

キャラクターの変更は各キャラクターごとに詳細に述べられている。その概要は:

  • アポロシェバの死後、ブルー中隊のリーダーの座を降り、全ての責任から逃れ、スターバックの様な無責任になる。[6]そして多くの女性(半分人間、半分アンドロイドのサイロン、レナタとも)と関係を持つようになる。
  • スターバックはブルー中隊の指揮の他、アポロの任務の多くを引き継ぐことになる。さらにカシオピアとの新たな関係を含め、本気の関係を結ぶことに距離を置くようになる。アポロを信頼し彼のアドバイスを頼りにしている。2人は「ブッチ・キャシディサンダンス・キッド」の様な関係になる。[7] さらに「第六感」が発達し危険を察知する(「The Return of the Pegasus」でのシェバの死など)。[8]
  • アダマはアポロが指揮の責務から降りたことに失望する(しかし、彼自身も同じ考えを持っている[9])。彼は娘のアテナブーマーに目を掛けるようになる。2人の競争心には密かに満足しているが、アポロにも成功してほしいと願っている。一方、アテナとブーマーの活躍のおかげで、アダマは船団の人々の個人の悩みにより関わるようになる。[10]
  • アテナは最初のエピソードで重傷を負い顔の再建手術を受けるため、キャストの変更が可能となる。身体の他の部分は再建できないほどの傷を負い、そのため、拒絶されたり変人として見られるのを恐れ、恋愛関係を避けている。任務に全力を注ぐ「彼女の傷づきやすさを、我々が理解することで彼女は回復していくというところが、意欲的で新しいものとなるだろう」。彼女の仕事に対する熱意は有能な指揮官としてふさわしく、アダマの責務を軽減させる。[10]
  • カシオピアは優秀な生物学者となりギャラクティカで開業医として働く(ドクター・サリクの代わりとなる)。スターバックが仕事と「結婚」するのを許し、彼女も新しい役目に集中する。それを通して、彼女は「自分の才能と深さを見出し虜になり、宇宙の新しい女性となる」。[11]
  • ブーマーはドクター・ウィルカーの代わりとして「アインシュタインとエジソンを合わせた才能」を発揮する。そして「ギャラクティカにとって必要不可欠な存在となる」。ラボでの実験で、どんどん化学の知識を身につけ、バイパーで戦う戦士としてよりも、船団やアダマにとって「欠かすことのできない助言者」になる。[11]

新キャラクター

さらに、「視聴者の視点で、若い女性へのアピール」として「あこがれの的」となるような新しいキャラクターが加えられた。トロイは熱意があり、キュートで、ちゃめっ気のある、狙いどころのある若い男性でアダマのキャビンボーイとして登場する。この役は、トロイは全ての危機を把握し管理できる状況も「望みのないどん底」に変える。そのため、タイ大佐と置き換えアダマとアポロの間に「直面と機会」を与える。さらに、トロイは「スターバックとアポロにとって厄介者」でもある。[12]

ストーリー

Main article: Stories for Season Two of the Original Series

以下は企画書のに書かれていたストーリーである。

  • The Return of the Pegasus」は2時間のストーリーでケイン司令官とペガサスガモレイの戦いを生残ったことが明らかになると同時に、番組に前述した変更が加えられる。興味深いことに、このエピソードで人間の外見をしたサイロンが登場する。『新宇宙空母ギャラクティカ』ではアンドロイドとして、リ・イマジネーション版ではより生体に近い人間型のサイロンが登場している。
  • A Woman's Power」は1時間のエピソードで船団とギャラクティカの戦争と生残りに疲れた女性達が(アテナに先導され)船団の"男性支配"を覆そうとする。
  • Island in the Sky」は1時間のエピソードでアポロとスターバックは「重力が強い小さな不毛の惑星」に墜落する。そこは永遠の若さが手に入る楽園に思われたが、暗い秘密を秘めていた。
  • The Bad and the Brave」は1時間枠で、激しい戦闘で孤児が乗る船がダメージを負い惑星に墜落する。ベーススターは修理のため、その船を追う。スターバックとアテナは子供たちか船団かの決断を迫られる。
  • A Plague in Space」は1時間枠で、カシオピアがかつてコボルに存在した疫病の0号患者になり、ギャラクティカに疫病が広まる。
  • A Queen's Ransom」は1時間枠で、アポロとスターバックは航行に重要なソレニウム・クリスタルが存在すると知り、惑星シレナスを調査する。シレナスは女性上位社会で指導者アレオラはクリスタルを提供する代わりに、スターバックにアレオラの内妻として個人的に奉仕するように持ちかける。

外部リンク

注釈

  1. Larson, Glen. Battlestar Galactica: Year Two Proposal (PDF), p. 39.
  2. 2.0 2.1 Ibid., p. 4
  3. 3.0 3.1 Ibid., p. 5
  4. Ibid., p. 6
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 Ibid., p. 7
  6. Ibid., 8
  7. Ibid., 9
  8. Ibid., 13
  9. Ibid., 15
  10. 10.0 10.1 Ibid., 10
  11. 11.0 11.1 Ibid., 11
  12. Ibid., 12